FRONTEND CONFERENCE 2016 で基調講演をしました #frontkansai
3/5(土) 大阪梅田で開催された FRONTEND CONFERENCE 2016 で基調講演をしました。
「関西最大級のフロントエンドの祭典」ということで、百数十人(?)数百人(?)の フロントエンドエンジニアさん / デザイナーさん の前で普段webについて考えていることをお話してきました。
本編の講演やLTの感想はまた新しい記事にして公開する予定です。
あんただれ
やましー(@yamasy1549)といいます。明石のほうにある高専に通っていて、C言語を書きながら電力やコンデンサの話をする学科にいます。今はちょうど2年生(高校2年生といっしょ)が終わろうとしているところでつまり17歳です。素数です。
高専に入ってからプログラミングに触れたので、プログラミング歴は2年そこら。イベント・勉強会に参加して、またインターン・アルバイトを通じて、少しずつ視野を広げていっているところです。
「なんで17歳が基調講演することになったん?」
今年のはじめに関西フロントエンドUG主催の勉強会に行って、そのときに今回の運営のかたに
「若い子が前で喋ってたらおもろいから」(要約)
と言われたからです。
このイベントには参加者として参加するつもりでいたのですが、運営のかたとお話しているうちに
- 今まで技術の話はしたことがあっても自分の考えを発表したことはなかったし、これを機会に普段の考えを整理するのもヨサソウ
- ちょっと自分の思ってること聞いて欲しさあるかも
- 大きいイベントで登壇できる機会ってそうそうないし、これはチャンスでは?
という思いがむくむくしてきて、気がついたら「はい、是非やらせてください!」と返事していました。
(正確には「若い子が前で喋ったらインパクトあるし新鮮でおもしろいからやってみない?」だったと思う)
お話した内容・お話できなかったぶんの補足
Are you a Designer or an Engineer? というタイトルでお話しました。
煽りタイトルなのはわかってますが前日の夜中(当日の朝方)に「タイトル決まらない〜〜〜ふぇぇ〜〜〜」言いながらつけたものなのでまあよくあることですよね。
背景 [P.7~]
高専入学したての頃 RailsGirls に行った影響で Rails を勉強し始めました。当時は半分趣味で HTML / CSS を書いていました。
ちょっと Ruby / Rails に慣れてきた1年生の春休みから、東京にある会社でアルバイトやインターンを始めました。長期休暇は東京にいて、学校がある時期は兵庫でリモートワークをしています。
「webについてはなんとなく表面のところは触ったけど、そんなに深くは知らない」といったレベルです。
webってなんだ フロントエンドってなんだ [P.9~]
「基調講演ではwebとかフロントエンドとかについての考えを話してください」と言われていたので、webってなんだ フロントエンドってなんだ と考えました。
マインドマップ書いたらいいよって言われたので書いてみたりしました。
わからんなりに考えて、「デザイナーさんとエンジニアさんが一番近づけるところ」と言えるんじゃないかなと思いました。
webはスマホアプリに比べるとデザインの変更に対する敷居が低いように思われます [要出典] 。見た目や動きを担うCSSやJSはデザイナーさんエンジニアさんどちらも編集する機会があるでしょう。 また柔軟なコンテンツ変更を特長とするweb [要出典] ではデザイナーさんとエンジニアさんで意思の疎通をはかってスピーディーな作業を行うことが大切です。
デザイナーさんとエンジニアさんの間でやりとりが多い、これがwebの特徴のひとつだと思います。
「中間」のひとになればいい [P.13~]
デザイナーさんとエンジニアさんのやりとりがスムーズにいけばよいのですが、残念ながらそうはいかない場合が多いというのはみなさんご存知のとおりです。
LTでは Mignon Style さんがこんな発表をされていました。
私も、しばらくしたら「デザイナーさんのすることもエンジニアさんのすることも、どっちもちょっとずつできる中間のひと」が増えていくんじゃないかと思っています。
「気持ちちょっと上に」「ここいい感じにあけて」をそのままコードに流し込めたら最高だと思いませんか?
〜 デザイン脳×プログラミング脳 〜 デザイナーとプログラマーの72時間戦争 P.77
〜 デザイン脳×プログラミング脳 〜 デザイナーとプログラマーの72時間戦争 P.68
デザイナーさんもエンジニアさんも結局思ってることは同じで、良いものを作りたいはずです。ただ、良いものを作るための道のり・表現が違うだけだと思います。
もちろんデザイン・エンジニアリングに特化したひとがいれば今までどおり作業をすすめることはできます。でももし「中間」のひとがいれば、デザイナーさんとエンジニアさんどちらの気持ちもわかるひとがいれば、その翻訳・橋渡しができ、もやっとした気持ちも少し減るのではないでしょうか。
「中間」のひとに近づくために [P.17~]
エンジニアさんからはよく「デザイナー寄り」、デザイナーさんからは「エンジニア寄り」と言われます。自分でもどっち寄りなのかよく分かっていません。
このパートでは、自分がどうやって基本的な デザイン / HTML / CSS / JS を身につけてきたかをざっくりとまとめてみました。結構個人差があると思うので「こういう身につけかたもありますよー」程度で。 デザイナーさんがエンジニアさんに、エンジニアさんがデザイナーさんに、少しでも近づくにはどうすればいいか…のヒントになればいいなぁと思っています。
危機感 [P.32~]
今までたくさんの尊敬するデザイナーさん、とても追いつけそうにないぐらいの技術をお持ちのエンジニアさんにお会いしてきました。 そこでなんとなく頭のなかでもぞもぞしていたのは、「デザインもエンジニアリングもできたら一石二鳥なんちゃう?」という思いです。
それと同時に「これからはどっちもできてかんとなぁ」とも思っています。
デザイナーさんが頭のなかで考えた動きやイメージを、コードとしてCSSやJSでアウトプットする。 エンジニアさんは何かを説明するとき、図・絵(もしくはスクショ)を中心に説明するようにしてみる。
お互いの使っている言語・ツールを自分も使ってみるところから、少しずつ歩み寄れたらいいなと思っています。
おわりに
基調講演が終わったあと「今の、変なこと言ってなかったかな…」と不安になっていたのですが、「私も同じこと考えてました!」と言ってくださるかたが結構いらっしゃるものです。自分の考えはそんなに的外れじゃなかったんやなーと安心しました。基調講演させてくださった運営のみなさま、ありがとうございました。
最近雑な日本語で会話することが増えたのでパッと言葉が出てこず、講演中も文章を書いている今もつらい思いをしました。もっと本を読むとか、正しく伝わる日本語の勉強を頑張ろうと思います。
あと高専カンファレンスlolっていう現役高専生やOBたちのLT大会みたいなイベントをGWに関西でやります。私よりあたまおかしい(いい意味で)若者が全国からたくさん集まってくるので、興味のあるかたはぜひお越しください。
高専カンファレンスlol,参加者募集中です!https://t.co/EHhRwrH3Xp#kosenconf
— 高専カンファレンス (@kosenconf) 2016年3月14日
最後に、やましーは絶賛渡り鳥中です。いろんなところでアルバイトしたりして勉強中。 まだなんにも知らない若いぺーぺーですが、それなりに色々考えているやましーを、どなたか雇って育ててくださればと思います。