高専を卒業して高専に入学します
卒業シーズンなので書きました。学校への要望は授業アンケート等に書いたり納得したり諦めたりして解決済みなので、このエントリにそういうことは書きません。
授業について
1年前に長々と書いた文章があるので省略します。まとめると、授業を既存知識の確認時間とみなすくらいがオツで格好良いけど、そうすると授業が眠くなっちゃうね、という話です(?)。 5年生の授業についても追記しておきました。
研究について
配属になった研究室の先生がとても積極的な先生で、研究室配属以降それはそれは充実した生活を送ることができました。知らない分野の知識をたくさん得られるし、研究会や学会でアウトプットさせてもらえるし、生きているという感じがします。ぼくが高専に求めていたのはこんな体験だったので、最後に救われてよかった。でも高専は研究機関じゃないらしいんですよね……
ツイートから書き手の感情を推定するために行った研究で2018年の学生研究賞をいただきました。研究をはじめて一番最初にやった実験ということもあり特別嬉しいです。指導教員の先生が先生でよかったhttps://t.co/FUlvJxL7Lv pic.twitter.com/X0d3HKkVvE
— やましー (@yamasy1549) February 8, 2019
得たもの、あるいは成長したこと
高専の中で新しく得たものは、研究を除けば、電気関係の基礎知識くらいでしょうか……。ほんとか? オームの法則以上のことはわからない
ちょっとだけ高専から離れたところでは、身の丈に合った振る舞いをするべき、という知見を得ました。3年生の終わりにトビタテ留学プロジェクトに受かって、最終的には自分に合ってないと思って辞退したんですが、そのときに色々考えました。トビタテといえば、面倒な書類をそれっぽい文字列で埋めて出すスピードが上がったんですけど、これは絶対トビタテのおかげですね。
まったくの高専外では、C言語(printf)とHTML(imgタグの相対パスで四苦八苦)しかできなかった中学生ぼくに比べると、HTML、CSS、JS (+React)、Ruby (+Rails)、Pythonとかを使って軽いWebアプリケーションを作れるようになったり、あまり触らない言語でもドキュメントと格闘してなんとなくやりたいことは実現できたりするようになりました。それから、PNGの仕様書読んでビューワ作ったりPDFの仕様書読んで手書きしてみたりもできるようになりました。知らないことがたくさんあって「こんなことさえ知らないの!」と思われることは大変恥ずかしいし凹むけど、「調べれば(時間はかかるけど)なんとか理解できるしおそらくプログラムも書けるだろう」と思えるようになったのは成長だと信じたいです。
あとは、インターンや勉強会に行く中で、社会人になってからスキルを上げるには体力気力がいるなぁという気付きを得ました。インターンに行くたび社会でやっていける気がしなくなるんですよね。自分の知識が少なすぎてまず面接で落とされるだろうなという気持ちになってきて、未熟な自分を責めすぎて新しく知識をつける気力も湧かず、の繰り返しで……ってこれは得たものではあっても成長ではない。
進路
同じ高専の専攻科に通います。専攻科に2年間通って単位を取ると大学卒相当になるので、終わったら自然言語処理(というか感情推定)をやれる院に行きたいです。アカデミミッミにかぶれて院進がデフォの頭になってしまった……というのは半分嘘半分本当で、まあ実際楽しいので可能なら学生としてもうちょっと研究続けたいなと思っています。
田町のm社さんや千駄ヶ谷のp社さんでWebフロントエンドのインターンとしてお世話になったとき、ユーザーに一番近いフロントをいじって喜んでもらえるのも面白いけど、便利機能のクオリティを上げて喜んでもらえるのも面白そう、というのを感じるようになりました。例えばm社さんなら家計簿の項目には自然言語処理が必要そうだし、p社さんは言わずもがな画像処理が必要です。これらは独学で学ぶよりは研究機関でやったほうが効率が良さそうなので、一旦Webフロントエンドエンジニアへの道を外れて、アカデミックを覗いてみることにしました。今のところ両方面白いので、最終的にどちらの職に就くかはまだ決められていません。
ということで、専攻科は大学卒の資格が貰えたらそれでいいかなと思ってます。果たしてこんな気持ちで2年間持つのか? 途中で面倒になってドロップアウトしてそう。行き先ないけど……
おわりに
こいつ何も成長してないな?